愛する眠り姫に目覚めのキスを




プツ──



「もしもし?」


『桜井...今日はどうだった?』


「んー...いつもと変わりないかな...」


『そっか....』


「神谷くんありがとね。

いつもいつも...」



『いや、俺は何もできてないよ...』


「ううん!私...神谷くんがいなかったら新学期初日で不登校にでもなりかねなかったよ...」


『....少しでも役に立てたならいいけど..』


「神谷くんは心の支えだよ、ありがと」




...ほんとだよ...


神谷くんがいなかったら今頃こんなふうに笑っていられないと思う...


毎日学校でも話しかけてくれたり

こうやって電話をかけてきてくれたり...




すごく助かってる。





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