愛する眠り姫に目覚めのキスを
「ありがとな、詩音」
「ううん」
詩音にお礼を言った俺は前を向き、
それと一緒に詩音も前を向いた。
それから松田先生の話を聞いて、ホームルームが終了となった。
休み時間になれば、俺の机の周りにたくさんの女子と数名の男子が集まり、
廊下までもがたくさんの人で溢れかえっていた。
「直紀くんって今どこに住んでるのー?」
「イギリスってどんな感じなの?」
「観月さんとどういう関係?」