キスマーク



それに今だって、私はまだ裸のままヒロと一緒にシーツの中。


望み通りヒロに抱かれたのだから、早くシャワーを浴びれば良いのに、まだこのままこうして居たいというかの様に甘い余韻に浸ってる。



「シオリさん」



と、甘えた声を出して、私の肌に顔を摺り寄せてくるヒロ。



「こうしていると凄く落ち着くんだ」



まるでご主人様に甘える猫みたい。



そんなヒロの柔らかな髪を撫でるように指先で触れる。



私も、と思う。



こうしてヒロといると不思議と安らいで、心まで温かな気持ちに包まれる。






そう。


だから、そんな自分が怖いの。




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