キスマーク
「普通、ね。こう見えても結構強いよ、俺」
「へぇー…」
「実はシオリさんと会う少し前まで友達と居酒屋で飲んでたんだ。生ビールとか焼酎とか色々飲んでた」
「じゃあ、私の相手してないでその友達のトコで飲んでれば良かったのに」
棘のある言い方。これじゃあ、お高く留まってる女ってかんじだな……自分で自覚はしてるけど、何だかついこんな口調になってしまう。
「さっきのは解散したし、それにヤローばっかりと飲むよりも綺麗なおねーさんと飲みたいし」
ね?、と、私を見て言ってくるヒロ。
私とヒロのやりとりは、いかにも初対面の男女がするような会話。
内容なんて深く無い。
そんな会話を軽い口調の軽そうなヒロとアルコールを飲みながら続けた。
そして、
乾杯から一時間が経った頃、
「この後、どーする?シオリさん」
そう切り出したのはヒロ。
「これからねぇ―…」
カクテルを数杯飲んだものの、そこまで酔いは廻っていない私。
“この後”
ヒロがどうしたいのか、位はわかってる。