キスマーク



「ふぅ―…っ」



行為が終わると、全身の力が抜けたと言わんばかりに、ヒロは私に大きな身体を乗せたまま離れない。



「重いよ―…」


「だってシオリさんの肌、柔らかくて気持ちイイんだもん」



べったりくっついたままのヒロ。柔らかな髪が私の顔にかかってくすぐったい。



「私もう帰るからさ、学生は真面目に勉強しなよ」


「大丈夫。俺、こう見えてもセーセキ良いから」


「余裕だねー。医者目指してるんでしょ?こんな事ばっかりしていて大丈夫なの?」


「もしかしてシオリさん、心配してくれてるの?」


「まさか」



誰がそんな心配をするかっていうの。ただ帰るための口実を作りたいだけ。



それにしても―…



こんなチャラチャラした見た目で医大生って本当なの?と度々疑ってみたり。



でも、まぁ部屋にそれらしき書籍なんかが積み重ねて置いてあるから事実なんだろうけど……


でも仮に、それが偽りの情報であっても、だから何?って感じだ。


犯罪者とかそんなんじゃない限り、身体だけの関係に影響はないんだから。



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