キスマーク


私達って傍から見れば一見、年下の男で遊んでいる年上女って思われるかもしれないけど、



それはおあいこ。



ヒロだって歳の分だけ経験を積んだ年上女との行為を愉しんでる筈。


私は本命のいない暇な時間を埋めて、ヒロは抱かせてくれる私との時間を愉しむ。



お互い様の関係。



「もう……くすぐったいってば」



何度も耳たぶを噛んでくるヒロから、ふいっと顔を離せば、



「逃げないでよ、シオリさん」



と、また唇で捕まえにくる。



「くすぐったいんだってば……」


「感じるの?」



「バカ……」



身体を重ねたまま、そんな会話をしていると、



「―…」



鳴り出したのは私の携帯電話。ちょうど枕元に置いてあった携帯に手を伸ばす。



「出ないでよ」


「出るよ」


「男から?」


「違う。ちょっと黙ってて」



しっ、と人差し指を唇の前に立てて、電話に出る私。






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