甘い言葉に惑わされて
「ほら。タオルありますから。それとこの傘使っていいですから。起きてください。変人さん。」
初対面にしてすごく失礼なこと言ってると思う。
これが怖い人とかだったらなんて考えもせず普通に話す。
「びっくりしすぎて腰抜かしたこの幼気な少女が自分の身を削ってあげてるんだから起きてくださいよ。本当に風邪引きますよ?」
そう言って体を揺すると、
「あー・・・・だめ。無理。体が重い。」
そう言ってゆっくり起き上がる男。
「・・・・・・・・」
なにこのイケメン!?!?!?!?
ん!?!?!?なにこのイケメン!?!?!?!?
なにこのイケっ・・・って・・・
「熱あるじゃないですか!!」
やたら暑い体はブルブルと震えていた。
「きゅ・・救急車っっ・・」
急いで携帯を探す。