ダイス




「だから、この班はおまけみたいなものだ。未解決事件と同一の可能性があるから、立てただけ。だから、報せる必要はないと踏まれているんだ」


いつになく真剣な深水の表情に紗江子達は息を飲んだ。


「勿論、それは悔しく思うし、お前たちに申し訳ないとも思う。だから、これからは俺も全力で事件を追っていく」


深水はそう言ってから静かに立ち上がった。


その瞳には決意が込められているようにも見える。


「だから、一緒に解決の糸口を探して欲しい。犯人を見付けたい」


紗江子は深水の行動に驚きを隠せなかったが、それは紗江子だけではなく、蓮も紘奈もぽかんと口を開けている。


それは深水が頭を下げているからだ。


彼に何があって、そう言っているのかは分からない。


でも彼の熱意だけは確りと伝わってくる。



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