ダイス
「自分等に報せる必要はないと判断されたそうです。被害者が今回の事件と確実に関係あると決定してから、資料のみを回す手筈になっているそうです」
何なんだ、それは。
なら捜査本部に参加している意味なんてないじゃないか。
「聞いてます?」
紘奈が怒っている相手は深水だ。
その当の深水は知らん顔、とまではいかないが悪びれた様子は全く以てない。
「俺の所為だ」
深水はぼそりと声を出した。
「は? 何を言ってるんですか?」
突如、小さな声を出す深水に驚いたのは紘奈だけではない。
「今回のことが此処に回ってこなかったのは、この班長が俺だからだ。お前ら、特に浅川は知ってるだろうけど、俺は管理官に嫌われてる」
深水の言葉に紗江子は無言で頷いた。
三年前のあのことが原因だ。
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