「同じ空の下で…」

「…起こしちゃった…ね。」

「…うん、お早う、艶香。…腹が減る匂いで…目覚めた…」

瞬の様子を遠くから眺めながら、声を掛けると、私を見つけた瞬は、柔らかく微笑んだ。


「…休んでていいよ。…私は…もうすぐ出かけるけど…。自由にその辺のもの使っていいからね。」

「…いい、俺も…艶香と出るよ。」

「そ?…任せるけど…無理、しないでね?」

「なぁんだよ…あんまり俺に優しくするなよ…欠勤させたくなる…。」

そう言ってむくっとベッドから体を起こした瞬は、握りこぶしを目一杯に上げて、大きく伸びをした。


「…バカな事、言ってないでよ。そういわれることに慣れてないんだから…まともに受けてしまいそうになるじゃない…」

「…相変わらずだな♪」

冷蔵庫にあった残り野菜を刻み頃合いを見計らってまたキッチンに向かい、コンソメを投入している頃、傍に瞬が寄ってきて、急に後ろから私を抱きしめてきた。そして、頬の横に自分の顔を並べて

「…朝ごはん、何?」

なんて聞いて来て、そうゆうのに慣れてない私は、いきなり頬と耳の間に瞬の吐息を感じてゾクゾクっとしてしまい、思わずビクッとなってしまった。
 


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