「同じ空の下で…」
けたたましく響くアラーム音が、朝を告げている…
いつもの何気ない朝…。
手を伸ばし、片目だけを開けて、スマホの画面を見てタップすると、またタオルケットを引っ張る。
…起きるまでには、数分かかってしまう、私の朝は…
何年経っても改善される事は無い…。
頭をゆっくり起動させながら、今日の仕事の予定とか…昨日の出来事とかを思い出してみる・・・・
目を瞑ったままはほんの数分で、有る事を思い出して私は慌てて起き上がった。
私の横で、小さな寝息を立てて、長いまつ毛を湛えて眠る瞬が居た。
これ以上ないって位に目を見開いていた私は、たちまち目を細めながら、瞬の寝顔に見入っていた。
そうだ、昨夜瞬がここに来て…彼の悲しみに触れたのだった。
すっかり忘れて眠って居た私は…
本当におめでたいヤツだなと…思った。
静かにベッドをすり抜けて、キッチンに立つと、朝ごはんの支度をして、洗面所に向かって自らの出勤の支度を始めた。
部屋全体に立ち込める香りで目覚めるかのように、
「…うぅ~…ん」
何ともいえないセクシーボイスを発しながら、瞬が寝返りを打って、うっとりと静かに目を開けて、この状況を理解しようとする表情をしていた。