「同じ空の下で…」
「結婚か、仕事?」

タケルは怪訝そうに私を見下ろした。

「…プロジェクトチームに…抜擢されたの。尊敬する上司&常務の推薦で…。瞬に、着いて来てほしいって言われて数日後の事だった…。今、その事で悩むっていうか…」

「悩む…。艶香、悩んでるの?」

「・・・・うん、まぁ…。」

「瞬は?知ってるか、この事?」

「ううん…まだ、話は・・してない。」

「…へ~…。」

「プロジェクトは、タケルも知ってると思うけど…」

「ああ、都市開発に関わるプロジェクトだろ?俺は担当から外されたけど。…てか、迷ってるってことは…どっちに迷ってるんだ?アメリカ行を迷ってるのか、プロジェクトチームに加わる事を迷ってるのか…?」

「…どっちも。会社を辞める事に、迷いが出たの。…辞めたら、瞬について行く覚悟。辞めないで仕事続けたら、プロジェクトに加わって自分を磨きたいっていうのか…でも、実は…。」

「…ん?」

「高梨も、プロジェクトの指揮官の一人で…。」

「へぇ~~!!」

タケルが少し面白がる様子で、返事をしたので、私は頬を膨らませながら怒る仕草をした。

「…ねぇ、面白がってるでしょ?人がこんなに悩んでるっていうのに…。」

 
< 572 / 646 >

この作品をシェア

pagetop