チャットの貴方に恋をする


「そーゆーことから。じゃーな」

恭平が電話を切る。規則的な音が耳に響く

私は受話器を戻すと、その場に座り込んだ。まだ頭が混乱している。

これは夢なのだろうか?そう思い、私は頬をつねる。
しかし、引っ張っても頬はじんじんと痛むだけでこれが現実と言うことを教えてくれるだけだった。

もしかして、これはドッキリなのだろうか?私はキョロキョロと辺りを見渡す。

しかし、テレビ番組とかで出てくる「ドッキリ、大成功!!」という札を持ったスタッフはいない。ていうか、今この家に私しかいない。

「うあぁぁぁぁぁ…」

私は座り込んだまま、項垂れた


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