ケータイ彼女に恋して
俺は目の前に座るリエという子を見た。
カラオケの唄本を見ながら、ライムハイを飲んでいる。
…
うん。黒い。色黒だ。
色黒は彼女には禁句らしいけど…
気にしてるって事か…?
それから…
うん。厚化粧だ。
マスカラと付け睫毛と、シャドーのコラボレーションのせいで、
パンダみたいだ。
髪は…茶髪のロングヘア。
外見は完全に「私ギャルです」って感じだな。
「ちょっと何見てんのよっ」
俺の視線に気付いたリエは、グラスをテーブルに置くと言い放った。
「いや別に」
焦った俺は、既に空になったグラスを手に取ると、グイッと口に含んだ。
ないな…
外見も、気の強そうなとこも、俺のタイプじゃない。
悪いヤツじゃなさそうだし、友達思いな感じもするけど、
ナツとは…比較にならない。
って頭の中で勝手に何様だよって感じだけど…
俺はソファで眠る隣りのミズキを見た。

