“ごめん”よりも大きな愛を。



ごめん…なさい。

思わず口から漏れた言葉。

その合間にも私の頬を伝う涙は減らなくて、
つぎからつぎへととめどなく流れてはあなたの頬も濡らしていく………


不意に看護師さんが近づいてきて囁くように私へと声をかける。

なんかね、あなたに書き残したことがあるらしいの。
まだ、意識があったころじゃないかしら……


はい。
と言って私に紙切れを渡した。


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