君の声を聞きたくて
あたしは夢に出てきた地下通路の真ん中にしゃがみこんでいた。
どうやってここへきたのか分からない。
どうしてここへきたのかも分からない。
あ…明美はどうしたんだろう?
というよりも、あれからどの位たったのだろう?
田中はどうしてるんだろう?
柿沼さんと一緒なのかな?
そういえば…
あたしの体はもうないのかな?
考えるだけで悪寒が走る。
「小柳…」
また声が聞えた。
独り言みたいにつぶやいている。
どこかさびしそうな声。
そして、その声と同時に色んな事が頭を駆け巡る。
朝、いつも笑顔で話しかけてきた田中の姿を。
3組の前でさびしそうに切なげに教室の中を見つめていた田中の姿を。
非常階段で苦しそうな顔をしていた田中の姿を。
そして、夢の中から抜けかけていた声がパズルの様にぴったりはまった。
きっと、シンデレラに出てくる王子様はガラスの靴がシンデレラの足に
ぴったりはまった時、こんな気分だったんじゃないかな?
なんて思いながら、声のしたほうを見た。
あたしはつぶやく。
『ごめんね』
どうやってここへきたのか分からない。
どうしてここへきたのかも分からない。
あ…明美はどうしたんだろう?
というよりも、あれからどの位たったのだろう?
田中はどうしてるんだろう?
柿沼さんと一緒なのかな?
そういえば…
あたしの体はもうないのかな?
考えるだけで悪寒が走る。
「小柳…」
また声が聞えた。
独り言みたいにつぶやいている。
どこかさびしそうな声。
そして、その声と同時に色んな事が頭を駆け巡る。
朝、いつも笑顔で話しかけてきた田中の姿を。
3組の前でさびしそうに切なげに教室の中を見つめていた田中の姿を。
非常階段で苦しそうな顔をしていた田中の姿を。
そして、夢の中から抜けかけていた声がパズルの様にぴったりはまった。
きっと、シンデレラに出てくる王子様はガラスの靴がシンデレラの足に
ぴったりはまった時、こんな気分だったんじゃないかな?
なんて思いながら、声のしたほうを見た。
あたしはつぶやく。
『ごめんね』