この恋は、絶対に秘密!
「じゃあ……、私はお父さんの仕事の利益のために結婚させられようとしてるってわけ……!?」



口の端を引き攣らせ、わなわなと震える手を握って怒りを堪える。

そんな私を宥めようとお父さんは急によそよそしくなって近付く。



「いや違う!宏典くんもいい人そうだし瀬奈も気に入るだろうと思ったんだ、本当に…!」

「嘘ばっかり!何が私のためよ、結局仕事のことしか考えてないじゃない!」

「そうじゃないんだ、瀬奈!
宏典くんのあんな嬉しそうな顔見てたら断れなくてな……」

「そんなのは理由になりません!!」



私達の言い合いを、未来くんは一歩引いて腕組みをしながら冷静に眺めている。

そんな彼を目の端に映しながら、形勢逆転した状態の私はこう言い放った。


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