この恋は、絶対に秘密!
岬さんの服を洗おうとしたものの洗濯機を使ったことがないと気付いた私。

だから今こうして汐美さんに教えてもらっていたのだけれど……案の定、失敗。


洗剤を入れてボタンを押すだけだっていうのに、何で失敗なんてするのよ!

己のバカさ加減には自分でも呆れてしまう。



「大丈夫ですよ、お嬢様!失敗は成功のもと。次からは絶対に間違えませんわ」

「そ、そうね……」



汐美さんの励ましも空しく軽く凹みながら、今度は間違えないように洗剤と柔軟剤を入れてスタートボタンを押した。



「今日も天気がいいですから夕方には乾きますよ」

「うん、ありがとう」



いつ返しに行こうかなと考えつつ、とりあえず家出作戦を実行するべく必要な持ち物を思い浮かべる。


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