この恋は、絶対に秘密!
なるべく必要最低限に抑えるつもりだけれど、数日分の着替えを持っていくとなると結構な量だ。



「ねぇ汐美さん、旅行の時とかに使う大きいボストンバッグみたいなのってどこかにあったよね?」

「ボストンバッグですか?
えぇ、仕舞ってありますけれど……」



そう言うと汐美さんは、また私の真意を探るように顔を覗き込む。



「もしかしてお嬢様……また家出するおつもりですか?」

「──えっ!?」



うわぁー!汐美さんにもバレてる!!


ギクリとして声が裏返り顔を引き攣らせる私に、彼は困ったような笑みを浮かべる。



「やっぱりそうなのですね?先程の旦那様とのやり取りと、今のバッグのことでそうじゃないかと思いまして」



やっぱり私の考えは短絡過ぎだったか……。



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