この恋は、絶対に秘密!
慌てて弁解すると、岬さんは更にうなだれてしまった。

そして、額に当てた手のすき間から切れ長の瞳が私を捉える。



「……お父さんとの話し合い、上手くいかなかったのか?」

「話すと長くなるんですけど……コレが結果です」



バツが悪くなって肩をすくめながらボストンバッグを両手で少し上げてみせると、岬さんは俯いたままボソッと何かを呟く。



「また理性との戦いが……」

「え??」

「いや、何でもない」



よく聞き取れずに首を傾げていると、彼は観念したように顔を上げ、

「……とりあえず上がる?」

と言ったのだった。



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