この恋は、絶対に秘密!
その後、こげこげカレーは焦げの部分を出来るだけ取り除いて水と残りのルウを足し、岬さんがなんとか食べれる状態にしてくれた。

これが仕事中だったら絶対本気で怒られただろうな……と思うと、改めてプライベートとの違いを感じる。


けれど結局、料理は一緒に作ろうというルールが出来て、二日目は岬さんと共にキッチンに立っていた。


その代わりというわけではないけれど、洗濯は彼が帰ってくるまでに済ませておいて。
一度失敗しているから、もう同じ過ちは繰り返さない。



でも、そうやって岬さんのために尽くすほど、彼がほんの少し切なげな表情を垣間見せるのはどうしてだろう──?

迷惑だというのとは違う、感謝の意を表す笑顔の中にどこか暗い影を落としているように見えるのだ。


そんな複雑な彼の表情の意味を、私が読み取ることなど出来るはずもなかった。








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