この恋は、絶対に秘密!
:*:キスは突破口?


「瀬奈、最近なんかいいことあったの?」



社食でいつものようにお弁当を食べていると、背後から近付いてきた知恵美ちゃんがそう言って私の顔を覗き込んできた。



「え、何で?」

「なんとなく。雰囲気が明るくなったような気がするっていうか……お肌がキレイになったっていうか?」

「気のせいでしょう」



私の頬を怪しく撫でようとする知恵美ちゃんの手をかわすと、彼女はニヤニヤしながら私に顔を近付ける。

そして「課長と進展があったとか?」と囁かれ、私はお味噌汁を吹き出しそうになった。



「なに、やっぱり何かあったの?」

「何もないよ!ただ……急に課長って言うからビックリしただけ」

「怪しいなぁ……課長も最近なんか様子がいつもと違う気がするし」

「えっ?」


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