この恋は、絶対に秘密!
何の言葉も出せずに立ち尽くしていると、未来くんはおもむろに車のドアを開け、中に置いてあったバッグから何かを取り出す。

そして、「ここで強引にキスでもしちゃいたいところなんだけど」とおどけてみせながら、私にそれを差し出した。


渡されたものは、未来くんのレストランの二号店の小さな広告。



「明日、新店のオープニングパーティーをやるんだ。
もし、瀬奈ちゃんの返事がOKならここに来て。そしたら皆に紹介しちゃうから」

「し……紹介!?」



彼の口から飛び出したハイレベルな一言に、私はさらに呆気に取られる。



「僕ね、こう見えて心配性だし独占欲強いんです。彼女が出来たら僕のモノだって宣言しときたいの」



あぁ……未来くんはそういうタイプよね、ってなんだか納得出来てしまうけれど。


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