この恋は、絶対に秘密!
一度引き寄せられた唇は、何度くっついても離れたがらなくて。

私達の心も同じならいいな……なんて、とろとろに溶けそうな脳内でぼんやり思った。


ようやく唇が離され目を開けると、私を見つめる色っぽい瞳と視線が絡み合う。



「今日の格好……初めて“絵瑠”に会った時のこと思い出すな」

「あ……覚えてたんですか?」



とろんと惚けている私の長い髪に指を絡ませていた岬さんは、妖艶な笑みを浮かべてその手を背中へと滑らせる。



「ファスナー、下ろしてあげようか?」



ドキン、と一際大きく心臓が鳴った。

これからどうするのかを改めて認識して、緊張は高まるけれど、それ以上に愛し合いたい気持ちが溢れて止まらない。


意を決してこくりと頷くと、恥ずかしさからそのまま俯いた。


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