この恋は、絶対に秘密!
今日は日曜日だし、ずっとこうしてていいんだ……。


幸せな気分で再び瞼を閉じた

……のだけれど。

とっても重要なことを思い出して、私はガバッと起き上がった。



「やばっ……お父さん!!」



何も言わずに外泊しちゃった……!

今回は家出じゃないけど、朝帰りはまた別の意味で問題だ。


慌ててベッドから出て、無造作に置きっぱなしだったバッグからスマホを取り出す。

でも家から着信などはなく、来ているのは汐美さんからのメールだけ。


『旦那様にはお友達の家にお泊りになってると伝えておきましたので、ごゆっくりどうぞ♪』

という内容にホッと胸を撫で下ろす。


さすが汐美さん!本当に頼りになる!


感謝で拝みたいくらいの気持ちになっていると、「家から連絡?」と後ろから声がした。

振り向くとベッドで片肘をついて頭を支える彼が。


< 367 / 387 >

この作品をシェア

pagetop