この恋は、絶対に秘密!
私の両親は何かのお祝い事やパーティーをする時に、未来くんを自宅に招いて料理を作ってもらっている。

引っ張りだこの未来くんにそんな出張シェフを頼めるのも、お金を持ってるから出来ること。


そして、彼が私だけのために料理教室を開いてくれているのも、そういう縁があってのことなのだ。



私の母親がもっと家にいてくれれば教えてもらえたのだろうけど…

彼女は世界中を飛び回る、国際線のキャビンアテンダント。

家を開けることが多くて長い時は半月ほど帰らないこともあるもんだから、料理を教えてもらう暇なんてないのだ。


まぁ元々母親もお嬢様だったしかなりの自由人だから、家事も得意ではないんだけどね。



そこで家庭教師を引き受けてくれたのが未来くん。


最初の頃はテレビで見たままの可愛い子犬系男子だと思ってたのに…

それがまさかこんな馴れ馴れしい下心丸出しのワンコだったなんて!


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