この恋は、絶対に秘密!
「すみません……。
私、この間初めてカップラーメンを食べて“こんなに美味しかったんだ~!”って感動したんですよ。
だからそれにします!」



お湯を注いで3分待つだけでラーメンが食べれるのよ?しかも美味しいし!

これには本当に感動したのよ。



目を輝かせて言う私をしばしぽかんとして見ていた課長は、また口元に手を当てて何かを呟く。



「……本当にお嬢様なのか?今のは普通貧乏人が言うことだろ……」

「え?何ですか?」

「いや、なんでもない。どれでも好きなの選びな」



手で“どーぞ”と合図する課長の顔は、なんだか笑いを堪えてるように見えた。

私、何かおかしなこと言ったっけ?


< 75 / 387 >

この作品をシェア

pagetop