キスから始まらない恋。



ホントに、なんじゃありゃ。


瞬夜サマ?


あんなに取り巻いて、どこの宗教だよ!!




文字通り口を開けたままの私の前を、宗教軍団は過ぎてゆく。




チラッとだけ、中央に居る男子の顔が見えた。




「……は?」



ニヤッ

その人は、私の方と向いて少し笑った。




いや、あれはきっと、バカにしただけだった。




「……王子なんかじゃ、なかった」
< 14 / 19 >

この作品をシェア

pagetop