その恋、取扱い注意!
ハッとして自分の身体に視線を落とす。
服は着ていた。
お気に入りのブラウスはしわくちゃになっていたけれど。

「俺に襲われたとでも思ってるわけ?」

頭に降ってくる湊の不機嫌そうな声。

湊の腕が伸びて、私はベッドの端に座らされた。

「そ、そんなことないよ」

「本当に? ミミちゃん?」

私の隣に湊は座った。
ベッドがぎしっと音をたてて沈む。

「本当だよ。湊は女に不自由してないんだから、私なんか襲おうなんて思わない。そうでしょ?」

湊の顔が近づいて、私の心臓が暴れ出す。

起きたばかりなのに、爽やかすぎるぞっ!

「女に不自由してないって、どうしてわかるんだよ。それに言っただろ、今彼女はいないって」

「そうだっけ? あ! それよりっ! どうして私がここにいるのか教えてよ。まったく思い出せないんだけど」

「それは内緒」

「な、内緒ぉ?」

「そっ、内緒。頑張って思い出せよ。それに襲われてないと、思っているみたいだけど、記憶のないミミに分かるのか?」
< 123 / 437 >

この作品をシェア

pagetop