その恋、取扱い注意!
「湊は慣れているんだね?」

1才しか違わないのに。

そう思うと、おもしろくなくて頬が膨れてしまう。

「お! ミミちゃんの嫉妬、嬉しいな」

「嫉妬してるよ? 湊の元カノに」

わざと拗ねたフリをすると、湊は弱ったように指で鼻の頭をポリッとかく。
それから私の身体を軽々と持ち上げて、自分の膝の上に乗せる。

「湊っ! 重いよ」

湊の顔を見下ろすかたち。

「ミミだけだから。これからはミミしかいない」

いつになく真剣な表情で言われると、おちゃらけることも出来なくて見つめ合う。

「愛している」

「湊……」

見下ろしているせいか、私は自分から顔を下げて湊の唇にキスしていた。
そんな私に湊は呆然と言うか、あっけにとられたと言うか、ポカンとした表情で見た。

「湊?」

「……まさか、ミミからキスしてくるとは、思わなかった」

私の顔が、急激に熱くなっていくのが分かる。



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