その恋、取扱い注意!
「み、湊っ、もう紅緒さんは見られないの?」

言ってしまってから、自分がとんでもないことを言ってしまったことに気づく。
汗がどっど吹き出る感覚に、両手をスカートに撫でつける。

「……お前、やっぱり紅緒がいいのか?」

外そうとしていた手はウィッグから離れ、私の肩に両手が置かれる。

「え? そ、そうじゃなくて……」

しどろもどろになる私を睨むように見る湊。

「俺、紅緒に嫉妬しそう」

「湊っ?」

「なんで? 紅緒さんも湊でしょっ?」

「ま、こういうプレイもありか?」

プ、プレイ?

「湊!?」

ギョッとなり、湊を見つめたまま固まる私に顔を近づけ、唇を重ねた。
メガネをかけていない、ブルーの瞳の湊とするキスは妙に変な感じだ。
しかも、ウィッグをつけたままだから、相手は紅緒さん。

「この姿でヤッてみたい? お前、興奮するか?」

紅緒さんの姿の湊と……エッチ? 
そんなことできないよ。別の人とするみたいでできるわけない。

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