戸田くんと岡田さん



「…実里」


戸田くんは前を向いたまま私を呼んだ。




「はい、なんでしょう?」


「……好きだよ」


「っ/// 戸田くん」




戸田くんは振り返ると、すごく優しい声でそう言った。



戸田くんに初めて告白された時は、すごくぶっきらぼうに言われたけど、今はすごく優しい。





「はいっ、私も戸田くん大好きですっ!」


「ん、知ってる」




戸田くんは顔を寄せると、私の頬に軽くキスをした。




「っ///」


「真っ赤」


「戸田くんのせいですっ」




戸田くんはくすりと笑って、また私の手を引いて家まで送ってくれた。




< 24 / 75 >

この作品をシェア

pagetop