『リナリア』~生徒に恋した体育教師~





次の日、俺は完全なる寝不足で朝を迎えた。




結局、考えても考えても、答えは出ない。




「うっわ~クマ」




朝、最初に会った村上先生が言った一言が、これ。




え?そんなに?と思い、鏡で確認すると、本当にヒドイ顔だった。






「せんせ、大丈夫?体調悪いの?」




「相川ぁ・・・」




妃菜が心配そうな顔をして、俺に声を掛けてくれた。






やっぱり、妃菜の顔を見ると、落ち着く。





「大丈夫、心配しなくていいよ。自分の班に戻りなさい」





でも俺は、ほかの生徒と同じように妃菜に接した。



ごめんな、妃菜。



ホントは嬉しかったんだよ・・・。




< 141 / 265 >

この作品をシェア

pagetop