my existence sense-神が人を愛す時-









「全く.......何をやっているんですか、キルファさんまで。
ほら、もう一人。
廊下でお会いしたのでお連れしましたよ」



スッ。

ガヤガヤと騒がしい広間の中。
バロンの登場で少しだけ落ち着いたその場に新たな影が現れる。

バロンの後ろ。
扉の向こうからゆっくりと静かに現れるその姿にジーザスやキルファ、そして広間に居た全ての者の視線が集まった。









カツンッ。


――――。
一瞬で広間の、世界の空気が変わった気がした。














「.......................」




それはそれは美しい少女だった。

緩やかにうねる肩の上くらいでバッサリと切り揃えられた艶やかで美しい白銀色の髪。
世界を真っ直ぐ見据えるような強い意志の籠った金色の煌めきを放つ瞳。
小柄ではあるが整った女性らしい肢体を真新しい深緑色の軍服に身を包む。


そして彼女の放つ独特のオーラ。
何処か常人とは掛け離れた神秘さに包まれる。
.........。
まるで人ではないようなそんな錯覚。
だが確かに目の前に居るのは人間の少女。











「......................女神だ.........」



皆が言葉を失って、最初に発せられたのがその一声。
勿論それは、そんな彼女に釘付けになったジーザスのものだった。








ッ。



「さぁ!これでみんな集まったみたいだね!
じゃあ改めて、始めるとしようか?」



笑いそう言うキルファに、各々散らばっていた影がようやく重い腰を上げて集まり始める。

小さい影。大きい影。
キルファの元へと集まるそれがシャンデリアの光に照らし出されたその姿を露にする。









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