ひとつ、屋根の下で
「……先輩がこんなキスしてくれるなんて思ってなかった」
凌のことを頭から振り払おうと、思わず本心を言っていた。
すると、先輩は私から身体を離し、真剣な目を向けてきて。
「……沙波は俺のでしょ?」
そう言った先輩に、胸がぎゅってなる。
……それって。
どういう意味?
表情で私が困ってるのが分かったのか、先輩は、傍に山になって重ねてあった雑誌から、徐(おもむろ)にいちばん上にのったものを手にとって、あるページを開いて見せた。
「これ……」