穢れた愛
瞑った瞼を
掌で覆う横瀬
漆黒の闇に
奪われる視界
記憶に焼きつく
朧月夜
闇に蕩ける
薄暗い湖を照らす
懐中電灯
映し出された
肩まで水に浸かる
青柳
一筋の光が
青柳を捕えた瞬間
静かに湖に沈み
白い掌が
湖の表面に
浮かんでいた
湖の窪地へ
踏み入れた栞の足を
無残に捕え
絡み突く海藻
もがけば もがくほど
自由を奪われ
失う酸素
朧月に手を伸ばし
息絶えた栞
溺死した栞の躰を
引き摺り上げた青柳は
沈黙したまま
藻屑のように
湖に漂っていた