穢れた愛


抱き寄せる
柏崎の胸に
寄り掛かる絵里は


「青柳と喧嘩でもしたのか」


耳元で囁く
柏崎の声に
溜息を漏らす


「喧嘩にも ならないわよ
 何考えてるか
 解らない」


怪我をした指先に
指を絡める柏崎は
笑いながら
絵里の首筋を舐め


「昔から
 何を考えているか
 解らんヤツだ」


再度
溜息を漏らす絵里


蠢く柏崎の指を眺め


「逢いに来る時くらい
 結婚指輪
 外せばいいのに」


薬指に食い込む
シルバーリング


嵌めたまま
愛撫をする
偽りのSEX


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