穢れた愛
第六章 ふたつの波紋
第六章 ふたつの波紋




対照的な
白と黒


オセロの裏表


大人びた明美と
幼さの残る夕夏


後部座席で弾む
暗号的な会話


ミラー越しに
子供染みた顔で笑う
夕夏を見ていた横瀬は


何処と無く
似ている
”栞”の雰囲気に


軽い舌打ちを
鳴らした


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