穢れた愛
腹を割る会話など
山越も望んでは
いなかったが
つい言葉に
出てしまったのは
青柳の年代に合わせた
性欲処理の話題
「彼女いるのか」
青柳の醒めた視線に
馬鹿げた質問をしたと
一瞬の後悔をする山越は
煙草に火を点け
青柳から視線を逸らす
「一応は」
反応を示した青柳
会話の突破口が
開放の兆しを見せ
山越は心成しか
胸を撫で降ろし
「一応は か
解らなくもない」
共感を告げた
結婚など意識していない
中途半端な恋愛
誰もが一度は通る
惰弱的な愛も
経験がない訳じゃない