4文字のあいしてる【完】
美人のお姉さんが話すとすごく説得力があるなあ。


「あっ、私ったらつい熱く、でしゃばってしまってすみません。でも、お客様がとても幸せそうに相手の方のお話をするので興奮してしまいました」

「いいえ。嬉しかったです。プレゼント一緒に選んでもらってもいいですか?」

「はい。喜んで」



そして、このお姉さんに一緒に選んでもらって決めたのは黒の名刺入れ。


包んでもらってる間に携帯を確認すると待ち合わせ時刻が近づいてきていた。



「一緒に選んでくれてありがとうございました。おかげでいいものが買えました」




「こちらこそお買い上げありがとうございます。恋が実ることお祈りしていますね」


包装を、受けとりお姉さんにお礼を言って店を後にする。



恋が実るかあ・・・。実るのかな?
恋なんだよね?この気持ち。




確かに圭吾のことばかり考えてるけど
何も・・・いや、何もなかったわけじゃない。




・・・抱きしめられた。



いやいやあれはトメさんのことで放心状態だったから違うよね。


でも・・・嫌じゃなかった。




あーっこんなこと考えたら恥ずかしい。しかも意識しちゃうよ。
ちゃんと圭吾の顔見れるかな。
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