無題


目を覚ますと目の前においていた時計が10時過ぎ。

遅刻じゃん。杏子さんもいなくて、部屋は私だけでした。

すぐ制服に着替えて幸也の部屋にいきました。

『ちょっとぉー、学校間に合わないじゃん。』

幸也は、左手で左目をこすりながら

『今日は、休みだって…。』

と…。

あっ、今日は土曜日かぁ…。なんかいつも今日が何日なのかとか何曜日なのかとか考えてないやぁ。。。


『あの…昨日はありがとうございました。』

荷物を片付けていたらもう12時でした。

『もうかえっちゃうの?』

化粧をした杏子さん。お昼ご飯作りの途中だったお母さん。遅れてきた柊くんと凛ちゃん。そしてパジャマ姿の幸也。


『本当にありがとうございました。』

ドアを閉めた。
本当は、家なんかに帰りたくない。でも帰らないと。

うつむいて歩いていた私の前に有川が…!?
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