無題


『ただいまー』


『おかえり…』

お母さんのオーラがいつもと違った。
なんというんでしょう…。
ブルー??


お母さんは、そのままお父さんの部屋に入った。

『何してるの??お母さん…』

『みたらわかるでしょ?』

お母さんは、どんどんお父さんの私物をゴミ袋にいれていった。


『ちょっと…お父さん、帰った時困るじゃん…ほら…戻して…』

ゴミ袋の中に入っている物を順番に戻した。

『やめてよ!!』

お母さんの声は、部屋中に響いた。


『それ、私のセリフなんですけど…』

ゴミ袋をひっくり返した。

せっかく片付けたのに、お母さんはこう言った。


『お父さんは、もういないのよ…。』

その言葉に耳を疑った。


お母さんは、泣きながら話しだす。

『お父さんは…ね…。ヤクザに絡まれて死んだみたい…。会社が借金に終われてて…それで……』


『あっそう…』

私は、こんな一言しか言えなかった。


信じられなくて、パソコンを開いた。

お父さんのニュースは、大きく報じられた。

『ヤクザ絡みのAGX商事』

真実を受けとめるしかなかった。


『あっ…』


カフィからの通知が大量にあった。

そういえば、またカフィをやっていない。


すぐにカフィをクリックした。


みんなの掲示板…。

それをみるのは、怖かった。

自分の悪口をかかれてる気がして…。


でも、それをかげでいわれたままもいや…。







…掲示板をみてしまった。


:るか格好よかった

:それわかるぅ

:ホレたぜ(*/ω\*)

:てか、あいつありえないよなぁ…

:返事しないとか…耳あるんですかぁ??(笑)

:((爆笑



悪口をかかれているようなかかれていないような…


わからなかった。
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