二重人格彼氏

無事でいてくれっ! 翔哉side


俺は、必死に、姫香ちゃんの目を冷まそうとする。





でも、一向に起きる気配はない。





耳を、姫香ちゃんの胸へ当てる。





……大丈夫。息はある。





それより、この雨だし……、ずっとこんなとこにいたら、風邪ひいちまう。





それに、姫香は、あの高さから落ちたんだ。




大丈夫な訳がない。怪我もしてるし。





「くそっ……」





っあ。その前に、














< 91 / 124 >

この作品をシェア

pagetop