恋がしたいお年ごろ!!

恋心が変化する




陸斗に抱きしめられてから、何分たっただろう?



あたしの涙はもうすっかり止まっているのに、二人は離れようとしない。


いや、少し違う。




あたしが離れたくないんだ……。


陸斗のシャツを強く掴んで離れないようにしてる。




ズルイってことくらい分かってる。


陸斗はあたしの幼なじみだから、こうやって抱きしめてくれてる。



あたしはその優しさに甘えてる。





「……真優」


「お願い。もう少しだけこのままでいさせて……」





陸斗は多分離れようとしたんだと思う。


でも、まだ離れたくない。



ごめんね、陸斗。



今だけあたしのわがままを聞いてて……。






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