恋がしたいお年ごろ!!
キーンコーン……。
廊下で何度目かのチャイムを聞く。
これはきっと6時間目終了のチャイムだ。
あたしはゆっくりと陸斗から離れる。
「ありがとう。もう大丈夫だから。教室戻ろっか」
立ち上がり笑顔を向ける。
きっとあたし一人だけだったら、まだ泣いていた。
陸斗のおかげだよ……。
それから二人で教室に戻る。
「あっ!真優、どこに行ってたの?」
「ごめんごめん」
教室に入るなり、芽衣があたしに声をかける。
あたしは謝りながら、自分の席に座る。