恋の華が舞う季節
「着きましたよ~」


運転手さんのその一言と同時に、私は駆け下りた。


玄関の扉を思い切り開く。



「ただいま!!」


「お帰り~。思ったより早かったわね……って」





ガラステーブルの上に、置かれた一通の手紙。


誰宛か分からない手紙。



これは――

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