恋の華が舞う季節
第2章

刻下

季節は流れていくもの。


時間も流れていくもの。



私は中学3年生になった。




秦とはあれ以来、何も話さなかった。
名前を呼ばれても、もう振り返らなかった。

逃げてるだけかも知れない。




辛い時期もあったけれど、今は、すっかり慣れてしまった。


この乾ききってしまった心に、何も欲しいものなんてない。


このまま流されて、流されて……




どこかにたどり着いて、それで終わり。


人生ってそんなもの。
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