Secret door...


「ママ、転校するとこ…どんな学校?」



私はある程度荷物をまとめて
ママに聞いた。



「それはそれはもう凄いわよ!!」



…何がどう凄いんだ。




「あのね、天河学園っていうんだけど!!
私立で中高一貫だからかもしれないけど!!
凄く校舎が綺麗なの!!」




興奮気味に話すママの目は
キラキラしていて子供みたい。


てか中高一貫なんだ。

もしかして…お嬢様学校!?



「…無理無理、私似合わない。」


ママの趣味のせいで
パンクチックな服をよく着たり。


制服の着崩し方、地毛が茶髪。



さらに極度の人見知りな上に
意地っ張りな自分の性格が祟って…


悪い意味で人から
一目置かれる存在になってしまった。



だから今までに親友と呼べる存在も、
遊ぶ友達もいた事がない。


本当は親友だってつくりたいし
素直にもなりたいんだ。




< 3 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop