my sweet love~second~
楽しい時間は本当にあっという間で…
気がつけば
閉館の時間となっていた
行きと同様に
私と龍は2人で車に乗り込み
帰路に着いた
…はずだったんだけど……?
「え…龍?」
「ん?今日はここ」
そう言って見上げた先は
テレビで何度も見た高級ホテル
「…え……なんで…」
「今日の柚は泣き虫ちゃんだな
そんなに泣かないで?
喜んでくれると嬉しいなぁ?」
「…喜んでるっ……」
「ふふ…
でも嬉し泣きはまだとっといて」
その言葉に少しの疑問はあったけど
それよりも嬉しさで
私は忘れていた。