世界に1つだけの幸せを。
好き、
それから詩と別れて、戻ってきた弘樹と教室に向かった。

「なに?めっちゃ良い感じだったじゃん!あーあ、また陽に女とられるよー」


「そんなんじゃ、ねーよ」


そう言いながらも、顔がにやけるのを抑えるのに必死だった。


名前を知れて、陽って呼ばれて。

名前を呼ばれて嬉しかったのは、詩が初めてだった。



俺と弘樹は同じクラスらしく、二人で教室に入ると、同じ中学の奴らもいた。


騒がしくて、うるさいクラス。


一番最初に思ったのは、それだった。
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